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ROMANIA~PELICAN NOTE

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2004年 05月 27日

26 May 教員

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 小学校へ上がる子供を持つ親のための「学校説明会」の案内が、子供達が通う幼稚園にあった時に「これはチャンス」とばかりに写真を撮りに行った。

 ルーマニアの小学校、中学校は結構詰め込み教育みたいだ。生徒と先生の上下関係は日本よりも厳しく、授業中は余り物を言える雰囲気ではなかった。もっとひどいことに通信簿は「袖の下評価」になっているのだから、恵まれない家庭の子供の成績は最悪だ!

 ルーマニアではまだまだ、汚職が当たり前で、学校、病院、警察、郵便局、税関、など国の職員は「袖の下」がないと働かないのだ。病院なんて最悪らしい。ナースもドクターも月平均80ドルの安月給だから、いかに袖の下を貰うかに日々頭を悩ませているから恐ろしい。手術をするのに、ドクターに直接値段交渉してお金を積まなければならないのだ。点滴が終わってもチップを包まないとナースが相手にしてくれないのだ。警察、郵便局、税関での恐ろしい実態は次回のお楽しみということで、今日は学校の先生のこと・・・・。

 先生達も月80ドルの月収が普通らしい。学校では新学期と学期末の成績をつける頃になると、花束や貢物を先生に持っていくのが「ここでの常識」らしい。「うちの子を宜しくお願いします~」「特に目をかけてやってください~」とまめまめしく先生にアピールしなければならないそうだ。バレンタインや、春を祝う日、誕生日、名前の日など、「プレゼントをあげる日」が結構多いのだが、そんな日には必ず先生に何か持っていかねばならないそうだ。春の日には小さなブローチ(高くはないもの)をプレゼントする風習があるが、生徒から貰ったブローチを胸に全部つけて、「あら~アンドレアはまだくれないのね、評価は3(10段階の)でいいのかしら?」なんていう先生も未だにいるのだとか・・・。

 そして、先生達は学校の授業はそこそこにアルバイトに情熱を注ぐのだ。アルバイトは法的に禁止されていないらしく、殆どの先生が個人の家庭教師をしている。学校のお給料よりもずっと割がいいので、学校が副業の人も結構いるようだ。

 高校受験も狭き門なので、根回して、袖の下を納め、先生にも事あるごとにプレゼントを渡し、更に個人家庭教師をつけて・・・・。ルーマニアの親は大変である。

by pelican6 | 2004-05-27 00:00 |


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