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ROMANIA~PELICAN NOTE

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2004年 05月 27日

27 May ルーマニアの郵便事情(その二)

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「ぺりかん悪の道へ」の巻

  以前、日本から自分で送った4つの小包のうち、1つの通知がいつまでたっても届かなかったことがあった。9月に送った荷物は船便で1ヶ月では届く予定だった。2ヶ月経った頃3つの通知が来て取りに行ったら、小包の倉庫に残りの1つもちゃんとある。そこで、「これも私のだけど・・・」と言うと、「通知がないから駄目だ」という。ココでは駄目と言われたら、袖の下なしでは駄目である。しょうがないからしばらく待っていたが、2週間経っても3週間経ってもこない。

 そんな時、別の郵便物の受け取りがあって取りに行った、ついでに小包も貰いたかったのだが私の郵便物の手数料に対するおつりがないと言う。それが今思えば袖の下のチャンスだったのに、「おつりは取っといて~」なんて言えない私は律儀にも両替してきっちり渡してしまった。そしたら、急にヒステリックになり通知なしでは小包は何があっても絶対に渡せないと言い出した。その日は込み合って来て、他の職員もヒステリックになり始めたので、もう駄目だと諦め翌日に「奥の手」でいくことに決めた。

 翌日は前日よりも更に込んでいて、朝から郵便局員はヒステリックに怒鳴っている、長蛇の列で人々の顔もどんよりしていたが、思い切ってすぐにカウンターに向かって前日のおばちゃんに、「今日はいつものお礼を~」といって「チョコレートとコーヒー豆」の入った袋を渡した。すると中身を確認してパァ~っと顔が明るくなり、「ありがとう!ちょっとこっちへ来て~」と長蛇の列の人はほったらかしで奥の小包倉庫へ、そして、「並んでいる人が怒るから今日は裏口からこっそり出てね、通関チェックは私に任せといて。次からは通知なしでもいつでも気軽に声をかけてね~」とにっこり。しっかり「保管料は27日だから・・・」と1000円近くも領収書なしでふんだくって行ってしまった。(注:ルーマニアでは「領収書なし」=「ポケットマネー」なのである。)

 この「潤滑油」の使い方さえしっかり押えておけばきっとルーマニアの生活は極楽になるのだろうが・・・・。不器用なまでに私は日本人なのである。

 ついにぺりかんも汚職に手を染めてしまった。あ~あ。

by pelican6 | 2004-05-27 19:40 |


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