2004年 07月 23日

23 July 働くと言うこと

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 ルーマニアで仕事をすると本当にストレスがたまるらしい。今日、協力隊のKさんから電話があった。Kさんはとても明るくいつも前向きで優しい女性なのだが、今日はこみ上げてくる怒りを処理しきれずに電話をかけてきた。話を聞いていると、どうもKさんの情熱がルーマニア人は全く伝わっていないらしい。

 「どうせ同じ賃金なら、勤務時間内にできるだけ仕事を稀釈して、より濃度の薄い仕事量(楽をして)でお給料を貰うほうが得だ」という考えが普通なのである。これは旧政権時代に徹底的に叩き込まれているのか、今でも人々の中に根強く残っている態度だ。 だから、「職場での問題点を出し合って効率よく仕事をしよう!」などと言い出すと、職場で総スカンをくらう。目的意識は「ただその時間をそこでなんとなく過ごすこと」なのだから。

 Kさんだけではない、うちの夫もそうだし、ブカレストに駐在する日系企業の方々も口を揃えて「ルーマニアでの仕事は非常に困難だ」と言っている。ロシアにも駐在経験のあるHさんが「ロシアに帰りたいですよ~」と言っていたのがとても印象に残っている。そんなにひどいのだろうか?

 少しだけどんな感じなのかをご紹介したい。でもこれは事実であるけれどもルーマニアのごく一部の局面であることを忘れないで欲しい。(本当はもっと凄いんですって??)

 ・「会社の備品はご自由にお持ち帰りください」
(トイレットペーパーや文房具、コピーインクに至るまで)
 ・「間違いは絶対に自分のせいではありません」
(椅子のせい、机のせい?とにかく私は知りません、誤りません)
 ・「私は私、あなたはあなた」(他の人の仕事は何があっても手伝いません)
 ・「毎週誰かのお祝いの日」
(誕生日、名前の日、女性の日、など何かにつけてお祝いする風習があるといって、昼から飲み始め仕事にならなくなる)
 ・「美人秘書にご用心」(外資系企業荒らしの秘書軍団?人間不信に陥った外国人経営者の多いこと!)

 ルーマニア人の友人が経営する広告会社でも最近こんなことがあった。
社長の彼が出勤してみると、翌週設置予定の看板の材料がなくなっている。誰か知らないかと聞いても皆貝の口。犯人を知っている人は翌日までに知らせるようにと言っても、誰も何も言ってこない。そこで、もし材料がこのまま見つからなかったら、全員今月分の給料から差し引くと勧告!すると翌日材料は全てもと通り戻ってきていて、みんな何事もなかったような顔をしていたのだそうだ。ルーマニア人を雇うのはルーマニア人ですら手を焼くのだな。
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by pelican6 | 2004-07-23 04:51 |


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