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ROMANIA~PELICAN NOTE

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2004年 07月 24日

24 July バスに乗る

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 コンスタンサのバスは綺麗だ。少し前まではおんぼろバスをよく見かけた。ブカレストでも時々さびだらけのバスが走っているのを見ることがあるが、南米や東南アジアで走っている中古車などに比べると上等である。

 庶民の自家用車は大多数が国産車ダチアだが、バンやトラック、ダンプカー、バスなどはなんと「メルセデスベンツ」や「フォルクスワーゲン」などが多いのも驚きである。といっても旧東ドイツから流れてきたであろうおんぼろの使い古しの「ベンツやフォルクスワーゲン」なども含まれるが・・・。

 市内を走るバスは新しくて綺麗になった。バスの料金は市内一律10000レイ(約30円)。庶民にとってはそこそこの値段だ。(ジャガイモが1キロと同じ値段である)切符はバス停にある小さなバス券売り場か、キオスクで買い、バスに乗ったら中の「キーパンチャー」に自分で差込み穴をあける。車掌は乗っていないので、常時チェックされるわけではない。

・・・・・と言うことは、切符を持っていなくてもバスに乗れるのである。路線によっても違うようだが私がよく利用する路線を観察していると、バスに乗ってくる人のうち、切符に穴を開けている人は10人に3人くらいだ。定期を持っている人もいるから、切符を持っていない7人全部が無賃乗車ではないと思う。私は先月初めてバスの定期券を買った。すると、なんだかバスに乗ったら気まずい。ちゃんと定期券を持っているのだから後ろめたいことはないのだが、乗車すると乗客の視線を感じる。みんなが「あっこいつは切符をパンチしていないな~」と監視しているような気さえするのだ。

 そして最近監査に遭遇した。「コントロール」という名札をつけた私服のおばちゃんが入ってきて、乗客に切符の提示を求めている。なんとなくみんなが私の安否を気遣うような、目を向けている。私が定期を見せたら車内が一瞬「ふぅ~」っと安心した空気に変わり、向かいのおじさんがにっこり笑顔になったような気がした。私も無実の罪が晴れたようなすがすがしい気分だった(笑)。

 そして、多数の無賃乗車の客の運命はいかに・・・・。コントロールの様子はまた明日。

by pelican6 | 2004-07-24 07:37 |


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