2004年 08月 12日
先日出かけたところは、ルーマニアで一番の観光地として知られる「Sinaia(シナイア)」という町。山のふもとにカロル1世というドイツから来た王様が建てた立派なお城と、古くてきれいな修道院がある。昔の貴族の別荘が沢山あって、今はペンションとして観光客が利用できる。夏は避暑地、冬はスキーリゾートとして、一年中楽しめるところなのだ。 お客さんが来ると必ずシナイアには案内するので、ぺりかんも何度も行ったことがある。小さな町だけど、四季折々の自然の美しさに魅せられてやっぱり又行きたくなるところなのだ。 観光写真はガイドブックに譲って、今日はシナイア僧院で撮った写真をいくつか紹介したい。僧院の外観がないのだがやっぱり見たい??? シナイア僧院でちょっとしたハプニングがあった。 僧院の中を夫の両親と子ども達(5歳♀、3歳♂)と散策して、写真を撮ったりしていた時のこと。娘が草取り中の僧侶達に興味を持ち動けなくなってしまった。僧侶達は単に石畳の間に生えて来た雑草を農機具を使って掘り起こしたり、取った草をリアカーに載せたりしていただけなのだが、僧侶の風貌(口ひげにロングヘアー)や肉体労働する姿に惹きつけられたのか、しばらく一人でしゃがみこんで見ていた。私たちが一回りして帰ってくると、娘は僧侶達に囲まれて、和気藹々と談笑している。なんだか一人貫禄のある僧侶も加わっていた。 私が、娘を呼びに近づくと「私のお母さんです」と娘に紹介され、一番偉そうな僧侶は娘にしきりに、何が欲しいか尋ねている。娘が戸惑って何も答えなかったので、その僧侶は「ちょっと待っていてね、いいものをあげるから・・・」とその場を立ち去り、部屋に入っていった。 少しして戻って来たのだが、何も持っていそうにもない。娘は「な~んだ何にもなかったのかな?」なんてつぶやいたら、なんと握り締めていた右手から出てきたものは・・・・ 500,000レイ紙幣が2枚の1,000,000レイ!(日本円にして約3000円相当のお金) 娘と息子に一枚ずつくれたのだった。日本でも、見ず知らずの子どもに3000円なんてあげられないぞ!赤い羽根の募金ですら100円入れるのに勇気がいるのに・・・(ちょっとせこい?)。ましてここはルーマニア!平均月収が1万円くらいなのに、3000円なんて、庶民の10日分の賃金に値する。日本の平均月収がいくらか分からないが、例えば25万円だったとして、その3分の1弱の8万円をへんてこりんな小さな外国人にあげるのと同じ感覚だと思うのだが・・・。いくらお坊さんが金持ちだと言っても・・・。 勿論「とんでもないです、こんな大金!」と辞退したのだが、いいからいいから・・・・と子ども達のポケットに押し込んだのだった! う~ん、ルーマニア人にお金を頂戴するとはぺりかん一家って一体・・・? 留守番していたぺりかん夫には、「おまえ、よっぽど貧乏くさいんじゃあ?」なんて言われ・・・(恥)。 でも、ぺりかんはいつも都合のいいように物事を解釈するたちなので、「これはきっと僧侶が、ぺりかん娘の将来に明るい光を見た証拠だ!」と言うことで、納得することにした。 あ~ありがたや!ありがたや!ぺりかんもあやからねば・・・。
by pelican6
| 2004-08-12 22:40
| 田舎
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